釣り用バッカンって色々あるけど、4年間しっかり使って「買ってよかった」と思えたのが、この「プロックス EVAタックルバッカン」。
ロッドホルダーや合体ハンドルなど、使い勝手が良く、遠征から近場の堤防までフル活用していました。
このモデルはすでに廃盤になっていますが、現在は後継モデルとして「ギアタンク」が販売されています。
この記事では、旧モデルを実際に使い倒した目線で、使用感や特徴、そして現行モデルとの違いについて紹介していきます。
プロックスEVAタックルバッカンとは?【現在は廃盤】

商品概要
【プロックス EVAタックルバッカン 36】
- 外寸:W45.0×D30.0×H25.5cm
→ 車載もしやすいちょうどいいサイズ感 - 内寸:W34.5×D22.0×H24.5cm
→ VS3010が縦にも横にも入る余裕あり - 素材:本体EVA/蓋PP(ポリプロピレン)
→ 本体はセミハード、フタは硬質タイプ - 重さ:約2kg(実測)
→ 片手で持てるが、満載するとズッシリ - 実売価格:6,980円前後
→ 廃盤につき現在は入手困難
この「EVAタックルバッカン」は、すでに廃盤になっていますが、後継モデルとして「ギアタンク」が販売中です。
外寸・内寸や素材などの基本仕様は旧モデルとほぼ同じで、違いとしてはカラー展開が4色から2色に絞られ、ショルダーベルトが別売りになったことで本体重量が約100gほど軽くなっています。
本記事では旧モデルの使用レビューを中心にお届けしつつ、現行モデルとの違いもあわせて紹介していきます。
4年間使ったリアルな使用感レビュー
収納力・使い勝手


メインの収納スペースには、メイホーのVS3010サイズのケースがジャストフィットします。横に並べても、上に積み上げても無駄なく収まる。タックル整理がしやすい点が気に入っています。
タックルボックスのほかにも、防寒着やレインウェア、ライフジャケットまでひとまとめに収納できる容量があります。
実際の釣行では「とりあえず必要そうなものを全部詰めて」、このバッカンひとつだけでそのまま出発することが多く、とても助かっています。収納力と機動力のバランスがちょうどいいバッカンです。
耐久性

堤防釣りはもちろん、船釣りでも何度も海水をかぶっていますが、外装の劣化はほとんどないです。メンテナンスはたまに水拭きする程度。いまだにツヤもあって、見た目も悪くなっていません。
セミハードタイプのボディはほどよい柔軟性があり、ある程度衝撃を吸収してくれます。多少ぶつけたり雑に扱ったりしていますが、型崩れやヒビ割れなどもなくかなりタフです。
ただし、インナーケースについては2年目でハンドル部分がちぎれてしまいました。そこだけはやや耐久性に難ありだったかなと思います。
持ち運びのしやすさ


合体ハンドルのおかげでとても握りやすく、車への積み下ろしの際も安定しています。手が滑りにくく、しっかり握れる形状なので安心して持ち上げられます。
さらにこの合体ハンドルにはもうひとつ嬉しいポイントがあります。ハンドルを合体させるだけで蓋が自動的にロックされるため、持ち運び中に蓋が開いてしまう心配がありません。さっと移動したいときにも便利。いちいち蓋のファスナーを開閉する手間がなくなります。
また、別売りのショルダーベルトを取り付ければ、肩にかけて持ち運ぶこともでき、長距離の移動や両手を空けたいときにも便利です。
ロッドホルダーが超便利

このバッカンには、ロッドホルダーが4つも標準装備されていて、とにかく便利です。移動中やルアーの付け替え時にロッドを立てかけておけるのはもちろん、2〜3本持っていく釣行や、タモ・ランディングネットを挿しておくのにも便利です。
わたしはフィッシュグリップを挿しておくのにも使っていて、ちょっとした小物の置き場としても活躍してくれます。
ホルダー部分はEVA素材なので、ロッドに傷がつく心配もありません。しかも底が抜けた筒形ではなく、ちゃんと底のある構造になっているので、ロッドエンドが地面にぶつかる心配もありません。
シーンに応じてメインにもサブにも使える

このバッカンは、釣りのスタイルによってメインバッグとしてもサブバッグとしても使えます。
船釣りや渡船での釣行では、必要なタックルをひととおり詰め込んでメインバッグとしてそのまま持ち込む使い方。
一方で、普段の車移動の釣りでは車載バッカンとして常備しておき、釣り場では身軽なショルダーバッグだけを持って移動するような使い方もしていました。
状況に応じて使い分けられる柔軟さも、このバッカンの大きな魅力だと思います。
メンテナンスも簡単

海水で汚れる機会が多いバッカンですが、メンテナンスはとても簡単です。
特にフタ部分は白く塩が浮いたような汚れが目立つことがありますが、水拭きだけでスッときれいになります。
タオルでさっと拭いてもいいですし、帰宅後にシャワーで丸ごと流してしまえば、ほとんど手間なく清潔な状態を保てます。
素材のEVAは水を弾くので、乾きも早く、手入れにストレスがないのは大きなメリットです。
ちょい掛けに便利な前後の取っ手


バッカンの前後についている取っ手のような突起、正直最初は「これ何に使うんだろう?」と思っていたのですが、意外と便利です。
わたしはここにタオルを掛けたり、エサ箱を取り付けたりして使っていました。ちょっとしたものをサッと掛けておけるので地味に便利です。
ここはもう少し工夫してほしかった点
満足度の高いバッカンですが、使っていく中で「ここはもう少し工夫してほしかったな」と感じる点もいくつかありました。
まず、付属のインナーケースは2年ほど使ったあたりでハンドル部分がちぎれてしまったこと。本体に比べるとやや作りが弱かったのか、もう少し丈夫な素材であればよかったと思います。
また、バッカンの内側が黒一色なので、明るめのカラーだと、中身の視認性が上がってより使いやすくなると感じました。
細かい部分ではありますが、長く使っているとこういった点がじわじわ気になってくるものです。
現行モデル「ギアタンク」との違いは?
現在販売されている後継モデル「ギアタンク」は、基本の素材やサイズ感は旧モデル(EVAタックルバッカン36)とほぼ同じです。
大きな違いはカラー展開が2色になったことと、ショルダーベルトが別売りになった点。ベルトがなくなった分、重量が少し軽くなっています。
以下に、旧モデルと現行モデルの仕様をまとめてみました。
項目 | 旧モデル(EVAタックルバッカン36) | 現行モデル(ギアタンク) |
---|---|---|
カラー展開 | 4色(ブラック/グリーンなど) | 2色(ブラック/ヤングオリーブ) |
素材 | 本体:EVA / 蓋:PP | 本体:EVA / 蓋:PP |
外寸 | W45 × D30 × H25.5cm | W45 × D30 × H25.5cm |
内寸 | W34.5 × D22 × H24.5cm | W34.5 × D22 × H24.5cm |
重量 | 約2.0kg(ベルト付き) | 約1.9kg(ベルト別売り) |
ベルト | 標準付属 | 別売り |
現行モデルではショルダーベルトが別売りになっていますが、これは一概にデメリットとは言えません。
必要な人は自分で取り付け、不要な人はそのぶん軽量なままで使えるので、使う人がスタイルに合わせて選べるという点ではむしろ合理的だと感じました。
旧モデルと同じサイズ・素材感の後継モデル。詳細はプロックス公式ページをご覧ください。
▶︎ ギアタンク 製品ページ(プロックス公式)
今から買うならどっち?36と40のサイズ比較
項目 | ギアタンク36 | ギアタンク40 |
---|---|---|
外寸サイズ | W45 × D30 × H25.5 cm | W49.5 × D32 × H27 cm |
重量(本体のみ) | 約1.9kg | 約2.15kg |
容量感 | 必要な道具を一通り収めるのに十分 | 大物タックルや荷物が多い人向け |
おすすめ用途 | 堤防釣り・ライトゲーム・軽装での釣行 | 船釣り・泊まりの釣行・荷物多め |
実売価格(目安) | ¥8,000~9,500 | ¥8,500〜10,500 |
わたしは36を長年使ってきましたが、収納力としては十分でした。
一方で、ジャケットや大きめのタックルをまとめて入れる方や、泊まり釣行が多い方には40サイズも魅力です。
サイズ以外の仕様(素材・構造)は同じなので、どちらを選ぶかは釣りスタイルに合わせて選ぶと失敗しません。
気になった方は、下記の公式ページで詳しいスペックや写真をチェックしてみてください。
▶︎ ギアタンク 製品ページ(プロックス公式)
まとめ:旧モデルユーザーが語る、次に選ぶべきバッカンとは

わたし自身、4年間このバッカンを使い続けてきて、収納力・耐久性・使い勝手のどれもが期待以上でした。
特に、ロッドホルダーや合体ハンドルといった細かな工夫は、釣り場で「使いやすい」と何度も実感できるポイントです。
現行モデルの「ギアタンク」は、素材や構造は旧モデルとほぼ同じまま。ショルダーベルトが別売りになったことで、よりシンプルに、使う人のスタイルに合わせやすくなっています。
現在は36と40の2サイズ展開。釣りのスタイルや荷物の量に合わせて、ちょうどいいサイズを選んでみてください。
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