岡山県総社市にある鬼城山。
標高400mの山頂付近に築かれた鬼ノ城は、史書などに記載がなく今だ謎の多い山城。
今回は「日本100名城」のひとつ鬼ノ城を巡る登山ルートを紹介します。
登山ルート
紹介するルートは鬼ノ城コース。
鬼ノ城の城壁沿いに遊歩道が整備されていて、東西南北に建てられていた「門」を巡るコースです。
他にも多くのコースがありますが、このコースが人気で、平日でも多くの登山者に出会えます。
由来
鬼ノ城と聞くと鬼が住んでいる城をイメージしそうですが、由来はそうではありません。
百済の言葉で「キ」は城を意味し、百済の言葉と日本の言葉を合わせて「キノ城」と呼ばれるようになり、後に「キ」には「鬼」が当てられ「鬼ノ城」と呼ばれるようになったと言われています。
鬼ノ城はその昔、吉備津彦命による温羅退治の伝承地として知られいます。
鬼ノ城から流れる血吸川は、吉備津彦命の射った矢で負傷した温羅の血が流れ真っ赤に染まったと伝えられています。
難易度
標高396mですが、駐車場のある場所が標高360m地点なので体力に自信がない方でも楽に挑戦できる山です。
遊歩道がしっかり整備されているのでスニーカーで登ることができます。
アクセス
鬼城山ビジターセンターに駐車場があり、登山口になっています。
トイレや自動販売機もあるのでここで準備できます。
見どころ
見どころは東西南北に建てられていた各「門」です。
このうち「西門」だけが復元されており、他3つの門は門跡が残っているだけです。
鬼ノ城は史書にも記載がなく情報が乏しいですが、今でも発掘と復元作業は続いています。
マップのオレンジピンを挿している場所が各門になります。
コース詳細
駐車場からすぐ登山口が見えます。
ここからスタートします。
登山口から400mくらいで西門に到着します。
東西南北の内、西門だけが復元されているのでここが一番の見どころ。
北門を目指します。
西門から600mくらいで北門に到着。
北門から700mほどで「屏風折れの石垣」に着きます。
周りは崖になっているので、意外に怖いかも。
高所恐怖症の方は近づかない方がいいですが、眺めは最高です。
崖下から聞こえてくるのは血吸川のせせらぎです。
屏風折れの石垣から200mほどで東門に到着。
ここは立ち入り禁止です。
東門から600mほどで南門に到着。
やはり西門が一番の見どころのようです。
鬼城山周回コースは山の稜線を歩くのでこういった眺めの良いポイントが多いのが魅力です。
まとめ
以上、鬼ノ城の登山ルートの紹介でした。
復元された門は西門だけですが、現在も発掘と復元は続いています。
今後、他の門も復元されると登る楽しみが増えそうですね。
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