値段の割に性能がイマイチ!と評判の悪いRTX4060。
では存在意義はないのか?といわれるとそんなこともない。
実は省電力に特化という魅力的な性能を持っています。
この省電力特化という尖った性能に魅かれ、本機を購入したのでレビューしていきます。
ASUS Dual GeForce RTX4060 OC Edition 8G WHITE
購入したのは「ASUS Dual GeForce RTX4060 OC Edition 8G WHITE」
いずれ白いPCにしたいので候補はおのずとASUSに絞られました。
同じASUSのモデルでも黒だと¥5,000ほど安い。
拘りがなければ通常の黒いモデルでOKです。
省電力なので補助電源は8pin1本のみ。
ロゴくらいは光るのかなと思っていましたが、一切なし。
さすが省電力全振りです。
ASUSのRTX4060には、PモードとQモードがあります。
Pモード:パフォーマンス重視
Qモード:静音重視
切り替えは物理的にスイッチで行います。
この辺の検証も後述します。
RTX4060の消費電力は
RTX4060の消費電力は、TDP:115W。
参考:RTX3060:170W
参考:RTX3060ti:200W
同スペック帯のRTX3060シリーズよりも遥かに省電力です。
実際稼働時の消費電力は。
アイドル時52W。
そんなバカな。
どうやらHWMonitorの誤表示のようです。
エコチェッカーでは、アイドル時35~40Wを計測していました。
試しにグラボなしで計測すると、30~36Wを記録。
つまりRTX4060の、アイドル時消費電力は5~10Wということになります。
HWMonitorが52W表示ということは、差し引き42~47W多めに表示されているということになります。
これを踏まえてFF15ベンチマーク時の消費電力を見ていきます。
RTX4060のFF15ベンチマーク時の最大消費電力は約115W。
これはスペックのTDP:115Wと一致します。
エコチェッカーも最大210Wを記録していたので、HWMの最大値の信頼性はありそうです。
ちなみにPモード、Qモードでも測定しましたが、全く同じ115Wでした。
消費電力をまとめると。
アイドル時:5~10W
FF15ベンチマーク時:最大115W
ということになります。
Pモード Qモードの違い
続いてPモード、Qモード時の違いを見ていきます。
FF15ベンチマーク時のGPU温度、ファン回転数から両者の違いを検証してみました。
検証はFF15ベンチマーク(高品質FHD)を、Pモード、Qモードでそれぞれ10回ずつ回し、平均値をグラフ化しています。
グラフを見て分かる通り、違いがほとんどありません。
GPU温度が55℃で安定しているので、ファンの回転数もそれに倣って1800rpmで安定しています。
省電力、低発熱なのでFF15ベンチマーク程度では、モード差が出るような負荷ではないようです。
一応私が調べたところでは、Pモードは冷却重視なので低温からファンが常時回転し、Qモードは静音重視なのでファンの回転が中温(70℃)から上がってくるようです。
静音性についてはPモード、Qモードともにかなり静かです。
セミファンレスなので、アイドル時ファンは停止しています。
ファンがいつ停止するのか見ていると、GPU温度50℃未満、ゲームアプリを閉じたところでファンが停止していました。
ゲーム中は回っていますが、めちゃくちゃ静かです。
耳を近づければ回っていることが確認できる程度です。
静音目的であれば、かなりオススメできるグラボです。
電気代の計算
省電力特化RTX4060の電気代は?
条件
・電気料金:27円/kWh
・1日3時間ゲームなど(年間1095時間)
RTX4060(115W):年間¥3400
RTX3060(170W):年間¥5000
RTX3060ti(200W):年間¥5900
年間にして¥1500~2500の差です。
電気料金だけ見れば、この差ならRTX4060に拘る必要はないかなーと思います。
省電力故の低発熱、静音性に魅力を感じるのであれば買いの候補に入ると思います。
以上、参考になれば幸いです。
追加記事:RTX4060の省電力性を生かして、PCの熱問題解決しました。
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