岡山県の低山!鉄砲山の登山ルートを紹介

登山

岡山県岡山市東区にある「鉄砲山」
山頂からは瀬戸町が一望でき、北は赤磐市、南は平島まで四季折々の街並みを楽しむことができます。

この山は標高が166mと低い為、時間がなくても気軽に登れるのも魅力のひとつ。
平日でも年配の方々が日々体を動かす為に登り、運動不足にならないよう汗を流しています。

休日にはカップル、子供連れの家族など多くの人が訪れ賑わっていて活気があります。
山頂までは舗装された道路もあるので、ツーリングで訪れるライダーの方々もよく見かけます。

また、眼下にはJR山陽本線の瀬戸駅とその路線が見えることから、隠れた撮影スポットとして鉄道ファンからも人気があります。
ちょうど岡山方面から走ってくる電車が見え、田園の中を駆ける姿が哀愁を漂わせています。

鉄砲山・竜王山とは

『鉄砲山』の由来は江戸時代、禁猟区であったため「鉄砲禁止」の杭が建てられていたことに由来します。
山頂には展望台もあり瀬戸町が一望できる最高のロケーションです。

『竜王山』の由来は、水、雨をもたらす竜王を山に祀った、雨乞いをする山ということに由来します。
ただ、頂上には祠があるだけで展望台などはなくあまり達成感などは感じられないかもしれません。

ちなみに岡山県だけでも同じ名前の『竜王山』は9個もあり、漢字違いの『龍王山』は13個もありました。
wikiリンク⇒ 竜王山
さすが晴れの国岡山県、昔は干ばつが続く地域が多かったのでしょうね。

登山ルート

登山ルートはいくつかありますが、その中でも人気の3ルートを紹介します。

短いルートなら1時間以内、長いルートでも2時間30分ほどで登山できるので、その日の時間や自分の体力と相談して選択してみてください。

ルート

 鉄砲山一周ルート:2時間30分 5km
 竜王山往復ルート:1時間30分 3.5km
 鉄砲山往復ルート:1時間 1.5km

鉄砲山一周ルート

鉄砲山一周ルート

・標高:166m(鉄砲山)
・標高:181m(竜王山)
・累積標高差:260m
・距離:5.0km
・時間:2時間30分

鉄砲山一周ルートは、前半は鉄砲山、竜王山と続き、後半は下山して麓の田舎道を通って戻ってくるルートです。

下山しながら、眺めの良い街並みを見下ろして楽しめるのはこのルートだけ。
麓の田舎道も静かで、どこか時間がゆっくり流れているようなそんな風景を感じることができるのも魅力です。

また、逆ルートにして、先に田舎道を通り、最後に鉄砲山山頂に登頂してみるのも達成感があって楽しめると思います。
やはり登山の醍醐味は登頂した時ですから、こだわった登山をしたい方にはオススメのルートです。

竜王山往復ルート

竜王山往復ルート

・標高:181m(竜王山)
・累積標高差:260m
・距離:3.5km
・時間:1時間30分

竜王山往復ルートは、鉄砲山山頂を経由して竜王山山頂を目指すルート。
鉄砲山山頂まででは少し物足りない時や、より登山らしい登山をしたい方にオススメです。

鉄砲山山頂までは綺麗に整備された登山道があり迷うことなく登ることができますが、そこから竜王山山頂までは少し難易度が上がります。
今までとは違い結構森の奥に入っていくので、登山道も分かりにくく、ピンクテープを目印に登山しないと迷ってしまいます。

とはいえ遭難するような山ではないので安心してください。
道は少し分かりにくいですが、倒木を跨いだり、登山道も細かったり、足場も狭い場所があるので足運びを考えながら登山できるので満足度は高めです。

鉄砲山往復ルート

鉄砲山往復ルート

・標高:166m
・累積標高差:165m
・距離:1.5km
・時間:1時間

鉄砲山往復ルートは、最もポピュラーな人気の高いルートです。
登頂まで30分しかかからないので、時間が無い時の登山や、日課で登るルートとしてオススメ。
家族連れで小さいお子さんと一緒に挑戦できたり、カップルがちょっとしたデート気分で登れるのも魅力です。

とはいえ、一通りの緩急、山道、分岐は備えているので、登山初心者の方には凄く勉強になるルートです。

鉄砲山が初めての方は、まずはこのルートから挑戦してみてはいかがでしょうか。
たとえ低山だとしても登頂したときの達成感は、山頂からの景色を眺めたときに感じられるはずです。

難易度

鉄砲山一周ルート

鉄砲山一周ルート

・標高:166m(鉄砲山)
・標高:181m(竜王山)
・累積標高差:260m
・距離:5.0km
・時間:2時間30分

■ 難易度:★★☆☆☆

標高は高くないものの、2時間を超える登山の為、難易度は星2。
竜王山からの下山ルートに少しだけ危険なポイントがあるのも理由のひとつ。
(危険ポイントは後述)

とはいえ、トータルでは楽寄りの難易度。
登山靴はあるに越したことはありませんが、スニーカーでも十分登れます。

体力に自信がなければ、他のルートを選んでみてください。
基本的には他の2ルートも、鉄砲山山頂、竜王山山頂までは共通しているので、途中でルート変更可能です。
その時々で臨機応変に対応してみてください。

竜王山往復ルート

竜王山往復ルート

・標高:181m(竜王山)
・累積標高差:260m
・距離:3.5km
・時間:1時間30分

■ 難易度:★★☆☆☆

低山とはいえ山を2つ跨ぎ、トータルで3km以上あるので星2。
遊歩道から少し抜けた感じのある登山道も危険なポイントはありませんが、道幅が狭いところや、足運びを考えないといけないところがあるのも理由のひとつ。

とはいえ、こちらもトータルでは楽寄りの難易度。
登山靴はあるに越したことはありませんが、スニーカーでも十分登れます。

前述したように、遭難するような山ではありませんが、少し道が分かりにくいところもあるので、ピンクテープを頼りに登山するよう心掛けてください。

鉄砲山往復ルート

鉄砲山往復ルート

・標高:166m
・累積標高差:165m
・距離:1.5km
・時間:1時間

■ 難易度:★☆☆☆☆

難易度は星1。
山頂までは遊歩道、舗装道路が整備されていて、分岐も分かりやすく勾配も階段が整備されているので楽に登山できます。

危険ポイントもなく、登山客も多いので安心できます。
周りの風景を楽しみながら登る余裕もあります。

服装はスニーカー、軽装でも十分登山可能です。
もちろん登山靴や杖など準備できるのであれば持って行ってください。

アクセス

車でアクセスする場合は、
・築領八幡宮の駐車場
・鉄砲山登り口の駐車場
を利用できます。

どちらも2~3台駐車可能。

駐車場が空いていない場合は、瀬戸駅周辺の駐車場を利用してください。
料金は300円/日です。

 築領八幡宮の駐車場にはトイレもあるので、こちらに駐車するのをオススメします。

電車

電車でアクセスする場合は、JR瀬戸駅が最寄りの駅になります。
瀬戸駅から鉄砲山登り口まで徒歩5分です。

見どころ

鉄砲山 山頂

一番の見どころは、鉄砲山の山頂から望める景色です。
瀬戸町、平島が一望できるので、地元の方なら街を見て地理を楽しめます。

山頂には机や椅子もあるので、ここでお弁当を食べたりするのもいいですね。
結構人もいるので、挨拶などの交流も賑わっています。

また、夜になれば夜景も楽しむことができます。
低山とはいえ、さすがに夜登山は危険なので、車で山頂まで上がり夜景を楽しむ人も結構います。

竜王山 祠

竜王山の祠があるのは、竜王山の山頂です。
正直、展望台などはなく景色も良くないので見どころはこの祠だけです。

鉄砲山とは違い、こちらは人気はないですが、それでも訪れている人はいるようで、お供え物が添えられていたりします。

ただ、竜王山は鉄砲山に比べ、登山道が険しくなるので、山頂に着いた時の充実感は格別です。
山もより深くなり、登山道を登っているだけでも、森林浴ができるので気持ちがいいです。

ルート写真

駐車場からすぐ築領八幡宮の鳥居が見えます。
まずはここを登って八幡宮境内へ向かいます。

鉄砲山までの案内板があるので確認しておきましょう。
ちなみに築領(ついりょう)と読みます。

ちょうど落ち葉が最盛期だったようで、誰かがハートを作っていました。
朝早くから人の多さがうかがえます。

境内に着いたら、左沿いに進むと登山口があります。
ここからは登山道になるので落ち葉で滑らないよう気を付けてください。

手入れはあまりされていないようですが、歩きにくいことはありません。
結構勾配がきついところもあるので、無理せず自分のペースで登っていきましょう。

山の中腹まで登ると、高岩宮という小さな祭殿があります。
平安時代に作られたもので、この下にお経が埋まっているそうです。

高岩宮を過ぎると、この分岐があります。

■左方向:登山道を抜け、舗装道路へ。
■右方向:登山道が続く。

どちらに進んでも鉄砲山頂上に辿り着きます。
歩きやすいのは舗装道路ですが、勾配はどちらもキツいところがあります。

せっかく登山に来たのですから登山道を登ることをオススメします。

鉄砲山山頂に到着しました。
三角点は分かりやすい場所にあります。

三角点が綺麗に整備されていると気持ちがいいです。
整備されている方に感謝です。

頂上からの景色も最高です。
ちょうど山陽本線が見えるので、鉄道の撮影にもいいポイントです。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_0634-1024x768.jpg

鉄砲山から竜王山へ向かうには、こちらの道路を進みます。

一旦舗装道路を進みますが、200mほどで右手に登山道入り口が見えます。
少し分かりにくいので見逃さないようにしてください。

登山道入り口からはこのピンクテープを目印に登っていきます。
ここからは、結構山深い登山道になるのでテープを見失わないよう気を付けてください。

少し細い道もあり、足運びを考えながら登る必要があるので、それなりに楽しめます。
また、結構スリリングな場所もあり、登山者を飽きさせません。

頂上手前までくると、明らかに植林された森に入ります。
理路整然と立ち並んだ木々、手入れも行き届いていて美しい光景です。

こうやって同じ山の中でも、区画ごとに違いがあり、それを見つけるのも醍醐味。
地形の変化など、山登りは色々なことを登山者に教えてくれます。

30分ほど歩けば祠に到着します。
特に景色がいいとかではないので、がっかりしないように。
この先は一か所高所から降りる危険な場所があるので、背の低い子供がいる場合はここから復路を目指すことをオススメします。

祠から5分ほど進むと白い手すりの階段があります。
階段を降りると、登山道はなく斜面を下ると道路に出ます。

難易度の項目で少し触れましたが、少し危険なポイントがあるのはここです。
斜面は5mほどですが、道がないので木のツタや根を足場にして降りる必要があります。
気を付けて降りればそこまで危険はなく、ちょっとしたアスレチック気分を味わえます。

降りたら普通の道路を山沿いに進んでいけば60分ほどで八幡宮に帰ってこれます。

下りながら街の景色を眺めていると標高の感覚が分かり、どの辺まで登ってきたか、下ってきたかがタイムリーに実感できます。

普段の登山では山の中を登っているので、今どのくらいの標高にいるのか分かりにくいですが、こういった眺めのいい道は歩きながら体感できるのでいいですね。

まとめ

まとめ

・標高:166m(鉄砲山)
・標高:181m(竜王山)
・累積標高差:260m

 鉄砲山一周ルート:2時間30分 5km
 竜王山往復ルート:1時間30分 3.5km
 鉄砲山往復ルート:1時間 1.5km

岡山県の低山、鉄砲山について紹介しました。

鉄砲山は時間や体力に合わせて色々なルートがあり、挑戦しやすい山です。

登山以外にも、ツーリング、鉄道、夜景など様々な目的で訪れる人が絶えません。
中にはサイクリングで登ってくる猛者も見かけます。
舗装道路にも結構な急斜面があるので、あそこを漕いで登るのは相当な体力です。

目的は違えど、登山中は様々な人たちと挨拶を交わすことができるので活気があり、いつ行っても楽しくなる山です。

気になった方は是非鉄砲山を訪れてみてください。

登山
スポンサーリンク

コメント