夜釣りで使うヘッドライト、一晩中装着していると、どうしても重たくて外したくなる時はありませんか?
できればフローティングベストにライトを取り付けて、身軽に釣りができれば最高です。
しかし、フローティングベスト専用のライトはそこそこ高く、今使っているヘッドライトをどうにか取り付けできれば、釣り具も増えずお財布も助かり一石二鳥。
結論からいうと、リーニアのD-RINGか、ダイソーの商品を使えば、ほとんどのヘッドライトをフローティングベストに簡単に装着できます。
この記事では、
・今使っているヘッドライトをフローティングベストに取り付ける具体的な方法2つ
・必要なアイテムと注意点
・実際の装着例と最適な装着位置
を写真付きで分かりやすく紹介します。
同じ悩みで困っている方は参考にしてみてください。
フローティングベストにヘッドライトを取り付けるメリット
フードや帽子の邪魔にならない

雨の日や寒い日はフードを被って釣りをしますが、ヘッドライトの場合、ライトの光が隠れてしまいます。また、キャップにライトを装着している場合、ライトを下向きにするとツバで光が遮られてしまいます。
そんな場合でもフローティングベストに装着すれば、他のウェアとの干渉がなくなります。
頭も身軽になり、帽子やニットを被らない人にも大きなメリットになります。
ライトのスイッチが圧倒的に押しやすい

ヘッドライトの場合、いつも手探りでスイッチを探していますが、フローティングベストに装着すればスイッチが目視できるので、断然押しやすいです。
移動やルアー交換時はもちろん、魚とのファイト中にもモタつくことがなくなり、ランディングに集中できるようになります。
動画撮影との相性がいい
胸元にアクションカムを付けている場合、ライトとカメラの向きを同調させやすいため、手元や魚とのやり取りがきれいに映りやすくなります。
ヘッドライトの場合、頭の向きを変えると光軸がズレたり、映像がチラついたりしやすいのですが、胸側のライトなら常に安定した明るさを確保できます。
特に、Youtubeや釣行動画を撮る人にとっては大きなメリット。夜釣りでも動画のクオリティが上がりやすいのでおすすめです。
ヘッドライトを流用するのでコストがかからない

フローティングベスト専用のライトを購入するより、コストがかかりません。
今使っているヘッドライトをそのまま流用できるので、追加の費用はベルト代だけ。もし自分に合わなかったとしても、ヘッドライトに戻して使用することができます。
特にダイソーのベルトを使えば、例え失敗したとしても100円の損で済みます。使いやすいかどうか試す価値は十分にあります。
メイン+サブの2台体制が強い

メインのヘッドライトは頭に、サブのライトはフローティングベストに装着。頭側は通常点灯用、胸側は赤色灯用など使い分けることができます。
特に白色と赤色灯の切り替えが面倒な時は、この組み合わせが実用的で楽です。
また、2台体制なら万が一の故障や電池切れでも安心して釣りができます。
使用するヘッドライトの条件・注意点
全てのヘッドライトがフローティングベストに装着できるわけではなく、装着できなかったり、装着できても使い勝手が悪くなるものもあります。
ここではいくつか注意点を挙げるので、自分のヘッドライトが装着できそうか確認してみてください。
ベルトループの必要幅は2cm以上

ベルトの幅はリーニアが2.5cm、ダイソーが2.0cmです。ヘッドライトのベルトループの幅がそれ以下のものはベルトを通せないので、手持ちのヘッドライトの幅が何cmなのか確認しておく必要があります。
バッテリー分離型は注意
普通のヘッドライトはライト本体とバッテリーが一体になっていますが、なかにはライトとバッテリーボックスが分かれている「バッテリー分離型」のモデルもあります。
分離型をフローティングベストに装着する場合は、ライト本体とは別にバッテリーボックスをどこに固定するかを決めておく必要があります。ただ、多くのバッテリーボックスはベルトループで取り付けられる構造になっているため、実際はそこまで難しくありません。
バッテリー分離型は高性能・高機能なフラッグシップモデルに採用されていることが多いので、手持ちのヘッドライトがこのタイプなら、装着位置の工夫だけで快適に使うことができます。
ヘッド角度を調節できるライトが望ましい

ほとんどのヘッドライトはヘッド角度を調節できると思いますが、中には固定式のものあります。
フローティングベストの胸にライトを付けるので、照射方向がある程度固定されます。上下に角度調節できないライトは手元や足元を照らすことができないので、頭に付けるより却って不便になってしまいます。
スイッチが押しやすいタイプを選ぶ
スイッチは上部、前面にあるタイプが押しやすいです。横にスイッチがあるタイプのライトは右胸か左胸に付けるかで押しやすさが全然変わってきます。
自分の利き手がどちらか?ロッドをどっちで持っているか?なども考慮して装着すれば失敗しません。
ワイド照射のライトが相性が良い

フローティングベストに装着したライトは、手元や足元を照らしたり、広い範囲を照らす用途に向いています。使うライトは“ワイド照射タイプ”がおすすめです。
とはいえ、釣り用ヘッドライトの多くはもともとワイド照射なので、基本的にはどのモデルでも問題ありません。もし照射範囲が心配な場合は、ワイド照射とピンスポット照射を切り替えられるタイプを選べば、どんな場面でも対応できて安心です。
リーニアの取り付け方

メーカー品なのでさすがにしっかりした作りで、フローティングベストにがっちり固定できます。ベルトも厚みがあり硬い板みたいになっているので装着したあとも全然ふらついたりしません。
取り付けに少しコツがいりますが、落下防止なども含め安心を求めるならリーニアがおすすめです。

使用するのはリーニア(Linha)D-RING SET BLACK CL-71
Amazonで販売しているので入手しやすいです。

リーニアはベルト幅が2.5cmです。ベルト幅の合うヘッドライトに取り付けます。
今回使用するのはジェントスのWS-643HD、最大450ルーメンの明るさで赤色LED付き、防水性能もありワイド・スポットの切り替え可能で夜釣りに最適なヘッドライトのひとつです。

ヘッドライトの裏側からベルトを外していきます。
このヘッドライトは3か所で固定されているので、それぞれ外していきます。

ベルトが外せたら、リーニアのベルトを取り付けていきます。

リーニアのベルトを広げると、ベルクロ・隙間・ベルクロという構造になっています。
ベルクロ部は分厚い作りになっていて、装着したときにしっかり固定できるようになっています。
ヘッドライトに取り付ける際は、ベルクロ部は分厚すぎてループに通しにくいので、隙間の薄い部分を使って取り付けていきます。

ベルクロ部からループに通せれば簡単なのですが、厚みがあるので上手く通ってくれません。力づくで通せるかもしれませんが、ループ部にかなり負荷がかかるのでやめておいたほうがいいです。

そこで先ほど説明した隙間の部分を利用します。

この隙間部分を山折りにします。この部分だけは薄いので簡単に折り曲げることができます。

そして、折り曲げたベルトをループ部に挿し込みます。

挿し込んだベルトをループ部に沿わすように徐々に広げていけば、完全に通すことができます。

次は反対側のベルトループにも通すために、ベルトを徐々にずらしていきます。

隙間(布の薄い部分)が反対側のループに届くまでずらせればOKです。


先ほどと同じ要領で、ベルトを通します。

これでヘッドライトへのベルト取り付けは完了です。

続いてフローティングベストへの装着です。
取り付け位置さえ決めておけば、簡単に装着できます。

ベルトの短いほうをフローティングベストに通します。

ライトを正面に向けて、固定したい位置を決めます。
あとは長いほうのベルトを裏側から通して固定すれば完成です。

装着完了です。
リーニアのベルトは取り付けに少しコツがいりますが、通してしまえばしっかりと固定できます。
釣り場でもフラつくことがないので、スイッチのON/OFFもしやすい。
安心感と使い勝手を両立したいならリーニアがおすすめです。
ダイソーの取り付け方

リーニアの専用品と比べるとやや心配ではありますが、本来の役目は果たしてくれます。ベルトは柔らかめで、ある程度カットして長さを調節することもでき、簡単に取り付けることができます。
とりあえず試してみたい、失敗しても100均なら、という方におすすめです。

使うのはダイソーのケーブルバンド。本来ケーブルを束ねるために使用する製品です。

ダイソーのベルクロは2.0cmなので、ループ幅の合うヘッドライトに取り付けます。
今回使うのはジェントスCP-360RABです。小型で軽量なヘッドライトですが防水性もありヘッド角度も調節可能、USB充電で使える夜釣りに最適なヘッドライトのひとつです。

ダイソーのケーブルバンドをベルトループに通していきます。

反対側まで同じ要領で通します。

フローティングベストの取り付けたい位置に、ベルトを通します。

ベルトとライトを折りたたむように重ねるようにします。
ここでライトの位置や、締め付ける強さを調節しておきます。

ベルトの端を裏側から折り返すように通して固定します。
これで完成です。
小型のライトなら軽量で、この固定方法でもしっかり装着できます。
フローティングベストにライトを取り付けてみたいけど、まずはお試し程度でやってみたい方にはこの方法がおすすめです。
取り付け位置のおすすめ

フローティングベストのどこに取り付けるかで迷う方は多いと思いますが、利き手で操作しやすい位置に取り付けるのがおすすめです。
普段ヘッドライトを右手で操作していたという方は、左胸あたりに装着すると違和感なく操作できます。
また、ロッドワークでライトが遮られないように、ロッドの持ち手と反対側に装着するのもおすすめです。
ただ、右手でロッドを持っていてファイト中に点灯する場合は、左手でスイッチを押すか、ロッドを持ち替える手間が発生します。
右側左側どちらも状況によって一長一短ですが、わたしの場合は利き手で操作しやすい位置に落ち着きました。
まとめ
フローティングベストにヘッドライトを取り付ければ、頭が軽くなり、スイッチ操作もしやすく、動画撮影との相性も良くなります。
「リーニアD-RING」や「ダイソーのケーブルバンド」を使えば、今使っているヘッドライトをそのまま流用できるのも大きなメリットです。
装着時は、ベルト幅・角度調整・スイッチ位置などの条件をチェックし、利き手で操作しやすい位置に取り付ければ失敗しません。
夜釣りをもっと快適にしたい方は、ぜひ試してみてください。
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