夏の釣行やアウトドアで活躍するクーラーボックス。
でも「あともう少し保冷力があればなぁ…」と感じたことはありませんか?
わたしも同じ悩みを感じ、クーラーボックスの保冷力アップを狙って自分で改造してみました。
本記事では、スチロール素材にアルミ断熱シートを貼って保冷力をアップさせるDIY改造の手順を詳しくご紹介します。
必要な材料はホームセンターや100円ショップで揃うものばかり。
手軽にできて効果も期待できるので、ぜひ参考にしてみてください。
クーラーボックス改造の効果
● アルミシートを貼るとどういう効果がある?
アルミシートの最大の特徴は、赤外線(熱放射)を反射する性質です。
これをクーラーボックス内部のスチロール素材に貼ることで、
- 内部に伝わってくる熱の侵入を軽減し
- 保冷剤や氷が長持ちする環境をつくる
といった効果が期待できます。
つまり、「断熱+遮熱」の二重構造にすることで、冷気を閉じ込め、外気の熱を跳ね返す性能がアップするのです。
● 地熱の影響も意外と大きい
もうひとつ見逃せないのが「地熱」の影響です。
クーラーボックスを地面に直置きすると、アスファルトや砂地からの熱が底面を通してじわじわと伝わってきます。
特に夏場の防波堤やサーフでは、地面の温度が40〜50℃近くになることも。
今回の改造では底面を含めて全体に断熱シートを貼っているため、こうした地熱による影響も軽減できるはずです。
用意した材料と道具

今回の改造に使用したのは、比較的手軽に手に入る材料と、最低限の工具だけ。
初心者でもトライしやすい内容なので、気になる方はぜひチャレンジしてみてください。
●今回改造したクーラーボックス:シマノ フィクセルライト12L
軽量で持ち運びしやすい反面、断熱材がスチロールなので、真夏の釣行では保冷力に少し不安を感じていました。
●ダイソー「アルミ保温シート」
片面がアルミ、もう片面がクッション素材になっていて、断熱・遮熱の効果が期待できます。シートも薄手なので切ったり貼ったりの作業が簡単。スチロールに貼っても厚みがあまり変わらないので組み立てが容易です。
今回改造した12Lサイズであれば、1枚あれば充分です。(半分以上余りました)
● ダイソー「両面テープ」
こちらも100均のもので充分です。粘着は弱めのほうが貼り直しできるので作業しやすいです。
●プラスドライバー
クーラーボックスを分解するのにネジを外すため必要
材料はすべてホームセンターや100均で手に入るものばかり。
高価な道具も不要なので、コストを抑えて保冷力アップを狙えるDIY改造としておすすめです。
クーラーボックスを分解する手順
● 各ネジを外す

まずは本体側面や底面、フタ周辺にあるプラスネジをすべて外します。

水栓はレンチ26㎜で外せますが、レンチが準備できない場合は結束バンドで代用可能です。結束バンドを写真の様に締め付けて回しても外すことができます。

底部分はゴム足を外すと内側にネジがあります。
● 外装・スチロール・内装の3層に分解

ネジをすべて外すと、クーラーボックスは写真のように3層に分解できます。

分解できたところで、スチロールの厚みをホームセンターのクーラーと比較してみました。
さすが釣具メーカーのクーラーボックスだけあって、断熱材の厚みはホームセンター品の約2倍もありました。長く使うものだからこそ、多少価格が高くても納得の断熱性能と言えます。
● フタ部分も同様に分解

フタ側はパッキンを外せばネジが出てきます。フタも同じようにネジを外してバラします。

特にフタは上からの熱を受けやすいため、断熱・遮熱効果を上げるために忘れずに断熱シートを貼っておきたいポイントです。
スチロールに断熱シートを貼り付ける

まずはクーラーボックス内部の各面に合わせて、アルミシートを切り出していきます。
ぴったりサイズを狙うよりも、やや小さめにカットして浮きや重なりを防ぐ方が簡単で綺麗に仕上がります。

切り出したシートは両面テープを使ってスチロール面に貼り付けます。
可能であればできるだけ隙間がなくなるように貼ると断熱効果を大きくできます。

底面は地熱対策としてできるだけ隙間なく貼り付けたいところ。

スチロール全体を覆えればベストですが、最低限でも「フタ、側面、底面」を優先すると効果的です
元通りに組み立てる

内装と断熱材を先に組み上げてから、外装に組み付けるとうまく仕上がります。
このとき、断熱シートの厚みでパーツがきつく感じる場合がありますが、無理に押し込まずゆっくりはめ込むのがコツです。
上手く組み込めない場合は、どこかパーツが干渉していないか確認し、いったん外して組みなおすと上手くいきます。
改造前後で保冷力を比較

今回の改造で本当に保冷力がアップしたのか?
それを確かめるために、改造前と改造後での保冷テストを実施しました。
保冷剤と温度センサーを使い、内部の温度変化を時間ごとに記録して比較します。
同じ条件で測定し、断熱シートの効果がどれほどあるのかを検証していきます。
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