エギングのリール選びでは、「シングルハンドルがいいのか?ダブルハンドルがいいのか?」で悩んでしまう方は多いと思います。わたしも迷いに迷って、実際にシングルとダブル両方使ってみることにしました。
結論から言うと、シングルハンドルのほうがメリットが大きいと感じました。ただし、巻き心地の安定感など、ダブルハンドルならではの良さもありました。
この記事では、実際に両方を使い続けて分かった「軽さや操作性の違い」「巻き心地の安定感」など、エギングリールのシングルとダブルの違いを詳しく解説していきます。
シングルとダブルの違いを比較

基本的なスペックの違いを、ダイワとシマノのリールで比較しました。
比較にはエギングリールのエントリーモデルとして定番の機種を選んでいます。
製品名に「DH」とついているのがダブルハンドルのモデルです。
製品名 | 重量 | 価格 |
---|---|---|
エメラルダスX LT2500 | 210g | 20,700円 |
エメラルダスX LT2500-DH | 225g | 22,000円 |
セフィアBB C3000S | 225g | 19,200円 |
セフィアBB C3000SDH | 235g | 21,400円 |
シングルハンドルとダブルハンドルの重量差は10~15gです。3号のエギひとつ分の重さしか違いませんが、まるっと一晩中釣りをしていると、疲れの違いがでてきます。特にエギングはシャクる動作が多いため、リールの重量差は思った以上に負担を感じます。
価格はダブルハンドルのほうが2,000円程度高くなっています。
・各メーカーのHPはこちらです。
ダイワ エメラルダスX:エギングの定番「エメラルダス」のエントリーモデル
シマノ セフィアBB:高品質なリールで人気の「シマノ」のエントリーモデル
シングルハンドルのメリット

最大のメリットは軽量性です。3.5号サイズのエギをシャクリ続けるようなエギングでも負担が小さく、腕の疲れが全然違います。
さらに、軽いことで操作性にも優れています。速いテンポでシャクリを入れる場合や、多段ジャークを入れるようなロッドワークでも、軽快に操作できるので動かしていて気持ちが良いです。
一方で、思いつくようなデメリットはありません。
実際今でも、シングルハンドルとダブルハンドル両方使っていますが、メリットが多いのはシングルハンドルです。
ダブルハンドルのメリット

ダブルハンドルの最大のメリットは、巻きの安定感です。ハンドルの左右バランスがとれているため、シャクったあとハンドルから手を放しても勝手に回ることもなく、巻き心地も良いです。
さらに、咄嗟にハンドルを掴むような場合も、シングルハンドルに比べると掴みやすいです。ノールックでハンドルノブをパッと握れるので、エギングのヒットシーンでも慌てることがないです。
一方でデメリットはその重さです。2500番のリールもダブルハンドルなら3000番クラスの重さと同等になります。また、ハンドルのシルエットが大きいので干渉することがあります。持ってない方のノブが腕に当たったり、服に擦れたりすることもあり、少し気を使う場面が何度かあります。
シングルハンドルはこんな人におすすめ
軽量性、汎用性を重視するならシングルハンドル
・素早く軽快なシャクリをこなしたい
・長時間エギングをする
・ロッドも軽量性を重視している
・エギング以外の釣りでも使いたい
ダブルハンドルはこんな人におすすめ

巻き心地、デザイン性を重視するならダブルハンドル
・巻きの安定感を求めている
・自重でハンドルが勝手に回転してほしくない
・ハンドルノブから手を放すことが多い
・デザイン性を重視したい
迷ったらシングルハンドルがおすすめ

今からエギングリールを揃えるなら、シングルハンドルがおすすめです。
プロのエギンガーの動画を見ても、ダブルハンドルを使っている人は少ないです。それだけシングルハンドルのほうが使いやすいということです。
もちろん、ダブルハンドルのほうがメリットが大きいと感じるのであれば、無理をしてシングルハンドルにする必要はないです。「軽量性」と「巻き心地」のどちらを重視するかは人によって違います。ダブルハンドルも試してみたいというのであれば、悩む必要はないと思います。
また、どちらか一方だけを選ぶ必要はなく、両方使ってみるというのも選択肢です。シングルとダブル両方使うことで自分の好みも見つかります。1台目はシングルハンドルを使いエギングに慣れてきたころに、2台目にダブルハンドルを追加するのが自然な流れだと思います。
わたしもシングル、ダブルの両方使いなので、どちらの良さも味わっています。余裕があれば、両方使ってみて納得のいく方を選ぶのが最適解だと思います。
専用パーツでダブルハンドル化

シングルハンドル、ダブルハンドルで悩んでいる方に、もうひとつの選択肢を紹介します。
ダイワやシマノのリールは、専用パーツでダブルハンドルにカスタムすることができます。または逆に、ダブルハンドルのリールを、シングルハンドルにカスタムすることも可能です。
ダイワなら「SLP WORKS」シマノなら「夢屋」がそのブランドです。
社外パーツなら、「ゴメクサス」や「LIVRE」などが専用ハンドルを出しています。
- SLP WORKS(ダイワ純正):純正ならではの品質と互換性。リール本体との適合性が高い。
- 夢屋(シマノ純正):高い仕上がりと純正パーツとしての安心感を実感できる。
- ゴメクサス(Gomexus):価格帯が手頃で入手しやすい。
- LIVRE:日本製。デザイン性とカスタム性の高いハンドル/ノブが揃っている。
これならシングルとダブル両方を試しやすく、リールを2つも買う必要がなくなります。さらに、純正ハンドルとは見た目が違うので、デザイン性が高くなるのも魅力です。
おすすめなのは「ゴメクサス」です。価格が手頃で入手しやすく、デザインもシンプルで色々なリールに合わせやすいです。
まとめ

・シングルハンドル:軽量性と操作性
・ダブルハンドル:巻きの安定感と握りやすさ、デザイン性
シングルハンドルとダブルハンドルの特性を知ることで、リール選びの参考になったと思います。どちらか一方を選ぶ必要はなく、両方使ってみるという選択肢もあります。ぜひ実際に使ってみて、自分に合ったハンドルを見つけてください。
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